「意外と知らない税理士さんの業務範囲」税務だけだと思ってた！？ | わたしの街の税理士さん

税理士さんの仕事は、税務だけだと思っている人も多いと思います。確かに、税理士さんは税金のプロフェッショナルとして、税務を主たる業務として行っています。しかし、税務だけを行っている税理士さんは、現在ではむしろ少数かもしれません。税理士さんという仕事が出来た頃は税務のみを行うことが普通だったかもしれませんが、現代においては税理士さんが携わる会計は経営に直結しています。その為、経営者より早く税理士さんの方が会社の異変に気づいたなんてことも少なくありません。それだけ企業にとって核とも言える会計を理解している税理士さんなら、もっと助けて欲しいと思うのは自然なことです。
このような世の中のニーズに応える形で、税理士さんは税務から会計全般へ、そして経営アドバイスやコンサルティングへと業務範囲を拡大してきています。 税理士さんのお仕事は、大きく分けて税務・診断・相談対応の３つがあります。
税務とは、日々の経理に始まり年一の決算業務のことです。
診断とは、会計から見た現状分析を指しています。
相談対応とは、診断結果（現状）を踏まえた上でのコンサルティングのことです。

では、より具体的な業務内容を見ていきましょう。 日々の仕訳など会計データの入力を代行します。
主に経理社員などがいない小規模会社・個人事業主が利用しています。 入力されたデータを会計面及び財務面から適正かどうかをチェックし、
必要あれば詳細の聞き取り・修正を行います。 チェックした会計データを元に、月々の試算表を作成します。
時系列でも確認しやすい様、グラフの資料が添付されることが多いです。 年に１回決算を行い、１年間の経営成績や財政状態を損益計算書・貸借対照表として作成、
株主総会に報告後、数値を確定させ、申告を行います。 投資計画や財務計画を損益計画に反映させ、
会計のプロの目線を加えて経営計画の修正・見直しを行います。 資金がショートしない様、経営計画からキャッシュフロー計画を立て、
必要であれば借り入れなどのアドバイスを行います。 経営活動の元とも言える事業計画を経営者と共に作成します。
主に数値に関わる部分をサポートします。 個人を対象に１年間の所得に対しての確定申告を代行します。 税務署が行う実地調査の立会です。大部分が３年に１度の割合で行われ、
税理士さんを通じて連絡があります。 相続の際に問題が起こらない様に複数年に渡った相続計画を立て、
相続時には相続税の申告を行います。 税務署が行う実地調査の立会です。大部分が３年に１度の割合で行われ、
税理士さんを通じて連絡があります。 開業時のサポートを行います。業務は多岐に渡り、事業計画策定支援、
資金調達支援、経理事務支援などが含まれます。 倒産に伴う清算を行い、ステークスホルダーへの通知・報告などを行います。 事業を一部分離したり、新しい資本を入れて再生するサポートを弁護士らと共に行います。 ビジネスが拡がり続ける限り、税理士さんの業務範囲はどんどん拡大するでしょう。ただ、全ての税理士さんが上記で挙げた様な業務を行ってくれる訳ではありません。
得意・不得意や経験・専門性の問題がある為、事前にどの業務が出来るかは、顧問契約前に税理士さんに確認しておく必要があります。税理士さんには税務しか頼めないと決めつけずに、必要なことは是非頼ってみましょう。きっと、あなたには無い視点を与えてくれるはずです。